2024.04.25
ケーブルテレビKATCHで好評放送中の『東海の肖像』。
Satonoka(401ch)でも5/30(木)19:00~ 放送決定!
東海地方にゆかりある人物や産業、芸術や文化などの歴史、そしてそれを後世に受け継ぐ取り組みなども紹介しながら、この地方の魅力を発信する本格ドキュメンタリーです。
今回取り上げたのは、現存する全国12天守、そのうちの国宝5天守のなかでも、最古の建築とされる国宝犬山城です。
日本最古の天守「国宝犬山城」
これまでの日本最古の天守と云われてきた犬山城ですが、それを立証する明確な証拠があったわけではありませんでした。
そんな犬山城にとって2021年、重大発表がありました。
それは年輪年代法という科学的手法により、天守1階の柱が1585(天正13)年、3階から見える梁が1588(天正16)年に伐採された木材であることが判明したのです。
今回、番組では年輪年代法について判りやすくご紹介。
併せて犬山城の柱や梁などに残る加工痕から、その建築方法について、名古屋工業大学大学院名誉教授の麓和善先生に解説いただきます。
今回の調査によって犬山城天守は、1584(天正12)年の小牧・長久手の戦いの後、織田信雄の手に戻されてから、建築工事が開始され、1590(天正18)年の小田原征伐までには3層4階の天守が一気に建設されたことが判ったといいます。
夕日に浮かぶ国宝犬山城
戦国の世を経て迎えた明治維新。
不要となった全国の城が1873(明治6)年の廃城令によって破却されます。
同じ年に出された公園設置の布達によって、公園として整備されることで、破却を免れた犬山城天守。
1891(明治24)年にこの地方を襲った濃尾地震より半壊します。
その状況に立ち上がったのは、犬山城の城主だった成瀬氏はもちろん、旧犬山藩士やゆかりの人びと、そして多くの地元住民たちでした。
春の犬山城
濃尾地震で被災した天守を、集めた寄付金で修築した犬山城。
もうひとつの特徴が、今に残る城下町の佇まいです。
江戸時代末期から昭和初期にかけて建てられた町家が数多く残り、道幅も狭いため、そこはまるでタイムスリップしたような時間旅行が楽しめると、近年高い人気を集めます。
そんな城下町を犬山城天守と同様、守ってきたのも犬山市民です。
番組ではそんな町並み保存のあゆみにも触れます。
犬山祭で城下に揃った車山
犬山城天守と城下町を大切に守ってきた犬山市民。
それを育んできたのが毎年春に開催される犬山祭です。
13輌の車山が城下町を巡行し、針綱神社前に並ぶと順番に自慢のからくりを披露します。
番組では余坂組のお囃子を担当する下山の若者や子どもたちの稽古にお邪魔しています。
春の犬山城と勢揃いした車山
木曽川からの犬山城の眺め
東海の肖像「国宝犬山城~日本最古の天守~」は、古くからその眺めに定評がある犬山城の歴史と、それを守ってきた人びとの物語です。
東海の肖像『国宝犬山城~日本最古の天守~』(30分番組)
放送日時は、次の通りです。
地上デジタル121ch
4月26日(金)20:30
4月28日(日)10:30
4月29日(月)10:00
※5月放送あり
Satonoka(401ch)でも5/30(木)19:00~ 放送決定!
※災害時や特別番組により、放送日時は変更されることがあります。
詳しくはKATCHホーページをご覧ください。